お弁当のPR動画を考えてみた ダメだしだけでは建設的でないので・・
2016/08/04
前回のウェブ集客セミナーでは、あるYoutubeの事例について”こんなのは見ないよね・・。”という「ダメ出し」をしました。
参加者も爆笑。いいポイントになったなぁとその時は思ったのですが。
セミナーが終わり、1週間がたちましたが、なんだかモヤモヤします・・・。
ダメだしをしたものの、もし自分が同じ環境だったらどんな動画を作るだろう?と考えたのが今回のサンプルです。
ダメだしした動画は・・
制作者の名誉のためにコンテンツはお見せできませんが、(次回セミナーではお見せします)
あるお弁当屋さんの動画です。ただ毎日の日替わり弁当をアイフォン?で撮影しているだけの動画でした。
これ写真でもいいじゃん?(笑) 案の定 だれも見ていないし・・・というものでしたが、
なぜか、その方はあきらめずに毎日同じような動画で投稿しているのです。
だれか止めてあげたい・・という気持ちとともに、わたしだったらどんなアイデアが出せるだろうか?どんなコンテンを作れるだろう?という思いで同じような素材と条件で動画を作ることにしました。
著者近影
素材を準備する予定が・・まさかの展開へ
素材はどこにでもあるお弁当です。 近くのXXオンに行ってお弁当を購入します。
三色おこわ弁当 色合いがあるし、おこわが好きなのでこの弁当を選択します。撮影はiPhone/Vineを使用。
用意するのはお弁当と割り箸 あとは事務所を片付けて撮影準備完了。
おや? 何だか変ですね?
時間は14時になっています。そういえば朝から何も食べていないし・・
お腹が鳴っています。
撮影なんかしないで食べてしまおうか?
そうです。猛烈な空腹に今頃になって気づいた私。今回は仕事でもないし、なんでこんなことしているのだろうか?
このような無駄な時間より、空腹を満たすことが今必要ではないのだろうか?
私は悩みます。
マズローの欲求5段階説
お腹がすいているというのはどのくらいの欲求なのか?有名なマズローの要求5段階説によると・・・
人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、
低階層の欲求が充たされると、より高次の階層の欲求を欲するというもの。
人間の基本的欲求を低次から述べると、以下の通りである。
生理的欲求(Physiological needs)
安全の欲求(Safety needs)
所属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)
承認(尊重)の欲求(Esteem)
自己実現の欲求(Self-actualization)
引用:http://www.motivation-up.com/motivation/maslow.html
お腹がすいて弁当食べたい-->第1段階 生理的欲求
弁当のダメ出し動画に変るものを作りたい-->第5欲求 自己実現欲求
モチベーション理論から考えると、第1段階の欲求があきらかに勝ってしまします。
しかし、ここであきらめてはすべてが水の泡です。
ここは何とか我慢をするため、映像制作に制約を設けることにしました。
動画PRの縛り
我慢の許容時間と現場制作の環境を合わせ、動画制作の縛りを以下の通り設定しました。
- 空腹時(お弁当の撮影時もこのような条件が当てはまる)のため撮影は30分以内
- 編集も1時間以内
- 弁当のみを撮影。 制作者のストーリー 想いなどは入れない。参照:熱い気持ちを伝える「生産者の声」
- ナレーション、弁当の解説は入れない。
- ユーザーの声を入れない。
どうみても弁当は「普通」のお弁当(条件と同じ)
さて、
いったい何を作ればいいのだろう?
このままの条件で作成できるのか?時間はない・・・どうしたらいいのか?
このままではミイラ取りがミイラに・・
撮影機材はミラーレスカメラ そしてこちらのスライダーレール
何かアイデアがあるはず。とりあえず素材を撮影してみます。撮影はすべて一人で行います。
時間はありません。
お弁当のPR動画
悩んだ結果完成したのが、こちらの動画になりました。
コンセプトは「食べたい!!!!!!」
きっとこのお弁当を買って食べる人は、お腹がむちゃくちゃ減っているに違いない。
そして早くこの欲求を満たしたい。
ビニールをはがして、
食べたい!!
至福の時間を迎えたい!!
お待たせしました。
これがお弁当のPR動画です。 制作時間は1時間11分 YouTubeのアップロード、コメント記入は30分
お腹がすいたという生理的欲求をそのまま「食べたい」という欲求として映像にしてみました。
できるだけ「美味しそう」に映像は撮ったつもりです(汗)
悩んだらセクシーに考える
人生の先輩からいただいた格言です。性的なセクシーという意味よりも、少しドキドキする気持ち、ワクワクさせる気持ちを盛り込むことです。
ロジックよりも感覚、本能を信じよ!
みたいな意味でしょうか?
撮影終了後 お弁当はおいしくいただきました。 ご馳走様でした!
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