ドン・キホーテ 無一文から7000億企業オーナーへのし上がった男の独白
安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生
安田隆夫
ドン・キホーテグループ創業会長最高顧問 無一文からドン・キホーテを一代で上場企業まで育てた方。大学卒業後は就職した会社が10ヶ月で倒産。その後は麻雀で生計を立てる無頼と放浪の生活を続ける。その後、ディスカウントショップ「泥棒市場」を開店。バッタ屋「リーダー」で成功をつかみ、1989年に「ドン・キホーテ」1号店を東京府中に開店 その後は幾多の失敗や苦難を重ねながら今の」ドン・キホーテ」を作り出す。凄い経営者の1人です。
この本はドン・キホーテを育てた安田さんの一代記です。破天荒な人生とサクセスストーリーという読み方もありですが、成功者の苦労話と人生訓として読むだけではもったいない一冊です。
ドン・キホーテはイノベーションの手本
前回読んだ「イノベーションと企業家精神」(P、F、ドラッカー)の後に、安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生を続けて読むと、まさに安田さんの戦略は「イノベーション」を実践しているということがよくわかります。
ドンキの成功要因として本にはこのように書かれています。
ナイトマーケット
ドンキホーテの最大の成功要因は「ナイトマーケット」の発掘とその開拓にある。新たな市場を創造したということだ。それにより、当社は莫大な”創業者利益”を享受することができたのである・・
CVD+A
「より便利に(CV:コンビニエンス)」「より安く(D:ディスカウント)」「より楽しく(A:アミューズメント)」 ドンキ不変の業態コンセプトだ・・そうしたオンリーワンとも言うべき業態の独創性が競合を排除し、一人勝ちを支えてくれたのである・・
販売手法でも
・トイレットペーパーからスーパーブランドまで
・圧縮陳列
・脇役商品
・POP洪水
徹底的な現場主義「権限譲渡」と「主権在源」
チェーンシステムの全否定による、仕入れから値付け、売り場構成まですべての権限を各店の現場に丸投げする徹底的な”個店主義”を貫いている
大会社が企業家精神を植え付けることに「社員教育」をしているのと逆に、始めから社員が企業家精神を持っていること
変化への対応力と「顧客最優先主義」
ドンキの仕事には、いわゆる「マニュアル」はない。マニュアルに頼っている限り、それはいわゆる「作業」であり、創造性をともなった「仕事」にはならない。
・・・・当社は企業理念のさらに上位に来る企業原理としてこれを上げている(顧客最優先主義)・・これをタテマエではなく真に実行している企業はどれだけあるか・・
顧客親和性
ドンキの現場従業員は、各売場で基本的に顧客神話度の高い者が優先的に配置される・・・少なくとも若いお客さまの気持ちは、若い従業員でなければキャッチできない・・・
モノではなく”流通”を売る
・・・モノに新たな命を吹き込み、他店では決して味わうことのできない購買体験、言い換えれば時間消費をお客様に提供している。これがドンキ最大の魅力であり、武器であり、本質的な参入障壁になっているのだ・・・
本では得られない、実体験からのインベーション事例は大変 勉強になる一冊です。
不可能を可能にする安田流「逆張り発想法」
この本ではドン・キホーテの成功する要因とイノベーションの発想が具体的に理解できる本ですが、第5章の「逆張り発想法」こそ、ビジネスでの発想で重要な部分、是非読んでいただきたいところです。
運にレバレッジをかける
ビジネスはゲームの要素があるが、1試合ごとの勝ち負けではなく、どこまでも点の総量を競い合うエンドレスゲームといえます。
「小さなたくさんの失敗」と「数少ない大きな成功があればいい」という安団さんの発想はおもわず頷いてしまいます。
大勝ちのプラスが小さな負けを上回ればいい。
大きな運が来た時に慢心せずに思いっきり勝ちを取りにいく。
ツキの無い時ほど、じっと耐える。
まさに麻雀のような格言ですが、人はつい苦しい時にがむしゃらに、付いている時に遊びほうけてしまいがちです。
まさにビジネスの勝負士の発想(ギャンブルではない) とても参考になりました。
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