高級時計が売れない日本

高級時計の売れ行きが落ち込んでいるというニュースがあります。
高級時計が売れない！ 全世界で売上大幅ダウン、これは何の兆候か？中でも日本市場が一番凹んでいる…
いつもスマートフォンを持っているため、最近は時計をまったくしなくなりました。興味も全くないのですが・・・

高級時計や宝飾品ブランドなどを傘下に持つスイスのリシュモン・グループが9月中旬に開いた株主総会で、今年4月から8月までの5ヵ月間の売り上げ速報を公表したが、全世界での売上高は為替の影響を除いた実質ベースで14％減と大幅な減少になったのだ。
中でも目立ったのが日本での売り上げ減少。前年の同期間に比べて25％も減った。中国からの旅行客の「爆買い」が沈静化したことで、高級時計などの売り上げが激減したことが響いた

アベノミクスの影響で円安が進み、インバウンド景気と言われていますが、ここにきてブレーキになっています。

日本での高級品販売も復活の兆しが見えて来ない。
日本百貨店協会がまとめている全国百貨店売上高の「美術・宝飾・貴金属」部門の売り上げ推移をみると、消費増税の反動減が消えた2015年4月以降、前年同月比プラスが続いていたものが、今年3月以降、マイナス続きとなっている。
しかも3月に4.3％減だった減少率は、4月7.1％減→5月7.9％減→6月9.2％減→7月6.0％減→8月10.7％減と減少率が大きくなっており、足下の高級品消費の落ち込みが激しい。

高級品が売れない時代

景気の不透明感　先の見えない日本の中で、顧客の財布の紐は固くなるばかりです。
しかし、これからは不景気になるのか？といえばもしかしたら違うのかもしれません。

バブル期を経験した人にとって見れば、高級時計＝ステイタスという生き方があるのかもしれません。
お金があれば、お金を使うことが、成功であり、人生の喜びという価値観が、今までの高級品のあり方だったのですが、物が溢れ、物質的な欲求に満たされている現在では、多種多用な価値観があるということ、物よりも精神的な充足感を求める傾向にあるのではないでしょうか？

個人的な価値を感じたら投資は惜しまない

私ごとですが、最近アコーディオンが趣味になっています。アコーディオンご存知ですか？あのランドセルを前に背負うような、ジャバラを動かして鳴らす楽器です。
ジャバラで空気を送り込み左手でベース　右手で鍵盤を扱うという大変高度な楽器です。一生のうちに人前で披露したい。10年後にはアコーディオンの流しに（笑）
というような夢があります。はい

100万以上するアコーディオンもある

アコーディオンは普通の楽器店では売っていないので、専門の楽器屋で購入したのですが、いい値段がします。最低でも10万円、平均でも20万円はするのです。
楽器屋さんには無造作に100万円もする機種も並んでいるのですが、さすがにこんな高額な機種は買えません。

でも、アコーディオン好きになれば、いつかはこんな高級な楽器を買いたいと思う訳です。　個人的な価値を感じるものでしたら、投資は惜しまない。ただ、価値を感じないもの、買う理由のないものにはまったく投資することはありません。 たぶん皆様も同じではないでしょうか？　

物よりも「コト」に価値を感じる時代。　特に先進国の中でも資本主義の最先端をいっている日本で売れないのは、価値観や生活習慣が変わってきたという兆候ではないかと思います。
昨日ブログで紹介した本ですが、この本を読むと、高級品が売れない時代になるのも必然ということがわかります。

高級時計が今までのように売れない世の中になりますが、もともとの高級志向のターゲットはなくなりません。

今後は全てにおいて「成長」を前提とする考え方も変ってくるのです。

やはり、今までの常識でビジネスをおこなっていってはいけないのです。

参照：旧来の方法が一番いい　という間違い

旧来の方法が一番いい　という間違い

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